その若さにも関わらず、イタリア現代文学、そして映画について、これほど繊細なアンテナ、審美眼を持ち合わせる人物をわたしは他に知らない。二宮大輔氏、第一回目の寄稿(写真はアレッサンドロ・ピペルノ”con le peggiori intenzioni”表紙より)。 Continue reading
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生命を踊る Maddalena Gana
はにかむような柔和な微笑みからはまったく想像できない、時にハッと観客に固唾を呑ませるほど、ほとばしる官能。『舞踏』ダンサー、マッダレーナ・ガーナがローマのアンダーグラウンド文化の現状を語った。 Continue reading
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G.KawamuraとPignetoにて
Pignetoーピニェート、といえば、ここ数年の間に一気に勢いづくローマのインディな音楽シーンのセンターとして、途端に人気が高まった地域です。 Continue reading
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『鉛の時代』ローマ’70を変えたニコリーニ
その後のローマのアンダーグラウンド文化の有り様を、決定づけることとなったEstate Romanaの発案者、そしてディレクターであったレナート・ニコリーニ氏と、晩年仕事をしていたG・ラバンダ氏に、その人柄の魅力、当時のローマを語っていただいた。 Continue reading
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Sacro Gra Ⅲ 批評: rif.
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Sacro Gra Ⅱ 映画ができるまで
内部に巣くい、何十年もかけて育った樹を、一気に食い尽くしてしまう昆虫、Punteruolo Rosso。その虫から棕櫚を救うために研究を続ける、アルケミストのような市井の学者が、虫を手に淡々とひとり語る断片。 Continue reading
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Sacro Gra Ⅰ 聖なるローマ環状線
2013年のヴェネチア、ビエンナーレで金獅子賞を獲得した、Sacro Gra。詩的で、映像コンセプトも登場人物も練りに練られたジャンフランコ・ロージ監督のドキュメンタリーが、ベルナルド・ベルトルッチを審査委員長とした、第70回ビエンナーレでLione d’oroを穫ったことは、感慨深くもありました。 Continue reading
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Teatro Valle 情熱のゆくえ
そういうわけで、マテオ・レンツィ首相は、ヴァッレ劇場の文化モデルは認可できないと就任そうそう発表したわけですが、その発言に関するヴァッレの占拠者たちの反応を、 La Repubblica紙が取材しているので、その記事を参考に、以下にまとめます。
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占拠が終わるとき
2014年は、カウンターカルチャー支持者にとって、あまり嬉しくないニュースが続いたことを記憶にとどめておかなければなりません。
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100% テアトロ・ヴァッレ
占拠ちゅうのヴァッレ劇場では、毎日さまざまな演目、カンファレンス、ワークショップ、コンサートが行われ、Youtubeにも多くのVideoが上がっています。そのうちのいくつかを、ここで共有してみたいと思います。