新しい動きが次々に生まれるローマの重要なカウンターカルチャーシーンのひとつ、Spin Time Labs。450人、イタリア人をはじめ18カ国の人々が占拠する、その巨大占拠スペースの電力が突然切断され、灯なく、水道も機能しない、という窮地に陥ったのは5月6日のことでした。その後約1週間、幾度となく公開総会や支援イベントが開かれ、主要メディアも続々と報道しましたが、事態は一向に解決することなく、いよいよ緊張した空気が漂った。なにより占拠者の中には病気の人々や、98人の子供たちも含まれているのです。あわや、というその窮状に、天使のごとく、ふわり、と現れたのが『コラード神父』でした。まるでおとぎ話のようですが、その『コラード神父』こそ、フランチェスコ教皇の右腕、クライェウスキー枢機卿( ええ!?)だったのです。(タイトルの巨大建造物がSpin Time Labs占拠スペース) Continue reading
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『鉛の時代』の「占拠」から現代へ: ローマの心臓部、Spin Time Labsの場合
イタリア人を含める30カ国以上の国籍、130世帯もの家族が占拠している巨大な建造物があることを知ったのは、映画監督パオロ・グラッシーニとの雑談からでした。「大がかりな『占拠』だよ。週末は地下にあるチェントロ・ソチャーレ(反議会政治グループの占拠による社会文化スペース)で、レゲエだの、テクノだの夜通しパーティをやっていることもある」 Continue reading
占拠が終わるとき
2014年は、カウンターカルチャー支持者にとって、あまり嬉しくないニュースが続いたことを記憶にとどめておかなければなりません。