ロレンツォンの告発に基づいた捜査は地道に続けられ、事件から1年と2ヶ月が経過した71年3月、事件の核心と見られる2人のネオファシスト、フランコ・フレーダ、ジョヴァンニ・ヴェンドゥーラに、ようやく検察の手が及ぶことになった。
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『鉛の時代』もくろまれた真相 P.Fontana Ⅱ
前述のようにグイド・ロレンツォンの告白を巡る捜査は末端に追いやられ、『フォンターナ広場爆発事件』の直後、ミラノ中央警察署に設置された捜査本部で重点的に取り調べが進められたのは、アナーキストたちであった。 Continue reading
『鉛の時代』激動がはじまる時 P.Fontana Ⅰ
そののち、15年もの長期間に渡って続く『鉛の時代』と呼ばれる暴力に満ちた悲劇の時代は、ミラノ、『フォンターナ広場爆破事件』を皮切りに、前触れなくはじまることになる。 Continue reading
『鉛の時代』年表 Cronologia:rif
イタリアの『鉛の時代』全体の流れを大きく俯瞰するために、『緊張作戦』に関わる主要な事件、事象を年代順に羅列してみます (Wikipedia Italiano、書籍”Gli Anni fra cane e lupo”を一部 参照しました。写真はイタリアン・ポップアートで一世を風靡したマリオ・スキファーニ、68年の作品)。 Continue reading
Anni di Piombo 『鉛の時代』序
イタリア国外ではあまり語られることはありませんが、60年代後半から80年代前半にかけてのイタリアは、もはや『市民戦争』、あるいは『内戦』ともいえる、すさまじいバイオレンスが吹き荒れた時代です。
『鉛の時代』ローマ’70を変えたニコリーニ
その後のローマのアンダーグラウンド文化の有り様を、決定づけることとなったEstate Romanaの発案者、そしてディレクターであったレナート・ニコリーニ氏と、晩年仕事をしていたG・ラバンダ氏に、その人柄の魅力、当時のローマを語っていただいた。 Continue reading