『アートはそもそもフェミニンである』アート界の常識を覆す未来へと向かうローマの女性たち: FEMME

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「アートとは何なのか」

アンナ・マリア:アートを簡単に定義することはできないけれど・・・。言葉にするなら、「アートは必要不可欠のユートピア」かしら。つまり、社会や人々のリアリティを動かすための、真の原動力になりうるのがアートだと思う。だからと言って「アートが社会を変える」、と70年代のスローガンみたいなことを言っているわけではない。そうではなく、アートに注目して、今までとは違う視点を得ることは、常にポジティブな変化だと思うのよ。

ヴェロニカ:わたしはアートは人間の最も原初的なルーツにつながっていると思っている。われわれサピエンスが、人間であるために、ラディカルに得た最も深くプリミティブな領域。そしてそれが未来への唯一の希望。経済と合理主義に凝り固まった社会で、唯一わたしたちが持っている健全な領域だとも思っているわ。

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彼女たちが取り組んでいることについて知りたい、もっと近づきたい、と思いながら出版された本を読んだり、カンファレンスに参加したりするうちに、彼女たちの時間を超えた壮大なヴィジョンとオリジナルなアプローチに、勉強がまったく足りないことを思い知らされた、というのが本音です。またこの項をまとめるために、何をどのようにアプローチしていけばいいか、どんなインタビューをすればいいのか、時間がかかりましたが、彼女たちの奥深いリサーチのほんの少し、その片鱗が伝われば幸いです。

そして、にこにこと微笑みながら、楽しそうに話す彼女たちの口から、さらっとプラトンへの批判が語られた時は、「すごい女性たちだ」と、何故かとても感動し、その瞬間、いろいろなことが「そうだったのか。腑に落ちた!」とも感じました。彼女たちが出版した本には、フェミニンにおいて、切断しなければならないのはプラトンからヘーゲルまでの、西洋文化におけるマスキリズム、ミソジニーだ、と明確に述べられています。

相変わらず政治の激動が続き、マッチョな輩が引き起こす、挑発的で嫌なニュースばかりが続くイタリアで、ひたすら前を向いて、着々とリサーチを続けるFEMMEの風通しのいい、緩やかなあり方には希望を感じる。これからも彼女たちの動きを追いかけていくつもりです。

 

ヴェロニカ・モンタニーノ『Contaminazione (汚染)』(2012)

ARTE [EVENTUALMENTE] FEMMINILE  執筆者(苗字)アルファベット順

ADRAGNA ANGELUCCI BECCHIS BELLANTONI BERNABUCCI BIGI BONAMORE BORDINI BOTTICELLI CANNELLA CAPODIMONTI CARAMIA CASOLARO CATANIA CESARINI SFORZA COLLU CONTESTABILE DANIELLI DE FAZIO SICILIANO DE FINIS DE LORENZO DE NEVE DE SANCTIS DEL MISSIER DI SOPRA EKMAN EPVS FABRIZI FINI GALEGATI GANDOLFI GERD GIAMBRONE GIORDANO HAMEDANI IAMURRI KESSLER LATTANZIO LECCA LENA LEVY LONBARDI LUSSI LUX LUZZI MANDOLINI MARTINEZ MASTRIA MATHIESEN MONACI MONTANINO MORGANTINI MOSCA AMAPOLA MU MUSSO NAGAOKA NONNIS PALMIERI PANZERA PASQUALI PEREGO PERILLI PICCINNI PINTUS PINZARI PIRONE ROMOLI VENTURI RYAN SALARIS SALVUCCI SANTORO SPAZIANI SPINELLI STUCKY SUBRIZI TASCA TRASFORINI TREVISI TRIMANI VALENTINI VALERIANI VALLI VENTRELLA VENTURI

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