MACRO Factory(マクロ・ファクトリー)に入った途端、見慣れているはずのローマのストリートの風景が広がり、スペースに充ちる不穏を孕む強烈な音響に、街の深層に迷い込んだような気分になりました。そう、そこにインスタレーションされているのは、ローマの住民たちの視線が捉えたリアルなローマの風景、そして今現在、街にじわりと漂う空気感と言えるでしょう。人々が自らの周囲の風景をモバイルやカメラを使って撮影したムービーを再編集、5つのカテゴライズでインスタレーションされた、ローマではじめての実験的「ソーシャル・ムービー」Reaction Roma。その指揮を執った映画監督であり映像作家の Pietro Jona(ピエトロ・ジョナ)に話を聞きました(写真はビデオインスタのひとコマ。 Misunderstories から引用)。