夜明けを待ちわびるイタリアの暗く、長い新型コロナの夜：We Shall Overcome

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●PCR検査数。コリエレ・デッラ・セーラ紙より。ようやく、長かったピークが下降トレンドに入ってきたようです。総感染者数の増加は3039人（2.29%）。現在陽性の方の増加は+880人と昨日の1941人の、1/2以下となりました。これは3月10日、イタリア全国のロックダウンがコンテ首相から発表された日以来の低い数字です。また、集中治療室に入院されている方の数が106人減り、重症で入院されている方は258人減っています。しかし今日も604人もの方が亡くなりました。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。open.onlineより。昨日より総感染者数の増加率（2.83%)が多少上がり、イタリアWHO代表から「まだ完全に下降トレンドが定着したとは断言できない」との発言がありました。無症状の潜在感染者がまだ多く存在し、市中でのウイルス拡散の可能性があるそうです。昨日からイタリア北部の産業を再開させるよう経団連（confindustria)から圧力がかかっていますが、今後のデータ如何では、慎重な段階的再開となりそうです。集中治療室にさらに99の空きが出て、入院数も233人減っています。回復した方は2099人と大きく増えました。今日も542人と多くの方々が亡くなっています。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。コリエレ・デッラ・セーラ紙より。昨日の総感染者数増加率2.83%から、今日は3.02%と少しではあっても増加しています。順調に減少し続ける、という下降曲線にはなかなかならず、同じ場所にじわじわと居座っているという感じです。亡くなった方が、今日も610人もいらっしゃいます。英国もフランスもベルギーも、イタリア同様致死率が非常に高く、その理由についてはそれぞれの国の分析を待ちたいと思いますが、ロンバルディア州に至っては、13.42%という高い致死率です。ただ今日は、症状があって入院している方の数が88人減り、回復した方が1979人いらっしゃいました。なお、今週の日曜、月曜は復活祭で、本来であれば賑やかに家族が集まっての春のフェスタが、今年は厳格に禁止。市中には、人の動きを阻止するためにかなりのパトロールが配備されるそうです。また、2日前から経団連（Confindustria）が圧力をかけていた「生産活動の再開」は、労働組合から「まずは労働者の健康の保証！」と強いクレームが入り、ロックダウンの延長が主張されました。もちろん医療、科学分野のエキスパートたちも「復活祭後すぐの再開はありえない」と言及していましたから、この動きを受け、今日明日中に政府から、おそらくメーデー後の5月3日までのロックダウン延長の発表があるはずです。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。open.onlineより。回復者の数が6.97%増加して30455人となり、総感染者増加率も2.75%と低め安定で落ち着いています。それでも亡くなる方が570人とあまりに多すぎる。集中治療室は昨日と比べて108室が空き、症状があって入院している方の数が157人もいらっしゃるのに、亡くなる方がこんなに多いのはなぜなのか、重い気持ちになります。やはりこのデータでは復活祭後の再開は無理と判断され、予告通り、5月3日までロックダウンが延長されることになりました。ただ、例外としては書店、文房具店、さらに新生児のための子供服店、林業などは4月14日からの再開となります。また、第２フェーズとなる5月3日からの段階的な企業の再開や社会の再構築には、国際社会で活躍する企業コンサルタント、心理学者、社会学者を中心としたタスク・フォースが構成され、そのトップにはVodafonのマネージなどでインターナショナルな業績を持つヴィットリオ・カラーオが任命されています。今日はVenerdi Santo。キリストのPassione、受難の日でもあります。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。コリエレ・デッラ・セーラ紙より。これまでの総感染者数152271人のうち、現在陽性の方は100269人と、はじめて10万人を超えました。亡くなった方が619人と昨日よりも50人も増加し、ロンバルディア州だけで272人もの方が亡くなっています。総感染者数増加率も昨日より増加して3.18%。ロンバルディア州、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州の感染者の増加が顕著で、特にミラノ、トリノなど大都市の感染者が増えています。ただし、同時にここ数日は検査数も増えており、「検査の増加にともない、潜在感染者である陽性の方の数が増えたのではないか」とTVのニュースでは解説されていました。確かに集中治療室は昨日よりさらに116室に空きが出て、症状があり入院していた方の数も98人減少しています。一方、軽症あるいは無症状で自宅隔離の方が2210人増加しているということは、やはり検査数が増加したことで、潜在感染者の陽性が明らかになってきているのかもしれません。回復者も明らかに増加しています。第1患者の確認から約50日。イタリアでは100万近い検査が実施されています。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。open.onlineより。総感染者数が昨日に比べ4092人＝2.69%増え、156363人となりました。このデーターだけを見ると、下降トレンドに入ったようには見えませんが、ここ数日は検査数が大きく増えていますから、やはり今まで検査できていなかった潜在感染者が表面化していると考えられることが確認されます。国家市民保護局とISSのプレスでも、検査が増えれば陽性の方の数が増えることについて言及されました。今日も亡くなった方が413人もいらっしゃり、それぞれのご家族の悲しみを思うとやりきれません。ただ、亡くなった方々の数が3月19日以来の数字となったことには、1ヶ月のロックダウンの効果が現れはじめ、これから犠牲者の方々が減っていくのではないか？との希望につながりました。ところで今日は復活祭。信者のいないサン・ピエトロのバジリカでの儀式の後、フランチェスコ教皇は欧州をはじめとする各国が、エゴを捨てて協力し合うことを強く訴えられ、政治色が濃いお話をなさったことが印象的でした。ユニバーサル・インカムの必要性について言及されたことには、教皇が！と驚いた次第です。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。コリエレ・デッラ・セーラ紙より。亡くなった方が20465人と遂に2万人を超え、ロックダウン当初はこんな酷いことになるとは、まったく予想していませんでした。今日は、確かに総感染者数が2.02%と昨日よりは減少していますが、毎週月曜は日曜日の結果が出るためか、他の曜日よりは幾分少なくなります。ただ１週間継続して集中治療室及び入院数が減少し続けていることは朗報で、今後感染が減少し続けることを示す、大きな指標になるとのことです。もちろんそのために市民は、ソーシャル・ディスタンシングを厳守し、買い物以外の外出禁止に厳格に従わなければなりません。それでもISSからは、5月3日の時点で感染がゼロになり、ウイルスを完全に封じ込めることは不可能で、ワクチンが完成するまでのしばらくは共存しなければならない旨、予告されました。すでに各国でワクチンの人体実験がはじまるというニュースが入ってきましたが、製品化にはまだ時間がかかりそうです。しかし結果が出るのが本当にゆっくりで、謎だらけのこのウイルスのしぶとさには参ります。

濃い赤：集中治療室入院者数　ピンク：入院者数　薄いピンク：自宅待機者数 Il sole 24ore紙より。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。open.onlineより。新たに確認された陽性の方の数は2972人と、昨日に比べると675人の増加にとどまっていますが、今日は検査数が26779件と通常に比べて少ないため、一概に本格的な下降トレンドに突入したとは言えないかもしれません。ただし今日も集中治療室の入院患者が昨日に比べて74人、入院患者が12人と連日の減少となりました。それにも関わらず、亡くなる方が昨日よりも増え、602人もいらっしゃることはやりきれないことです。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。今日も亡くなった方が578人もいらっしゃいます。ただ、PCR検査数に対する陽性率が6.1%と、かつてないほどの低い数字となり、集中治療室、及び入院している方の数が、いずれも107人、368人と大きく減少し続けているのは、明るい兆しです。いよいよ確実な下降トレンドに入ってきたのかもしれません。しかしロックダウンに入って1ヶ月以上経つにも関わらず、なぜいまだに新しい感染者がこれほどたくさん出るのか。その理由として家族に感染したり、あるいは同じ建物に住む住民同士で感染しているのでは、と昨日ISSが言及していましたが、今感染が確認される方は、長くとも2週間から20日間前に感染し、数日前から症状が現れた方々であるため、5月3日までにはかなり減少するのではないか、と期待したいところです。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。PCR検査数が60999と昨日に比べると16000以上増えたわりには、総感染者数の増加率が2.29%と昨日とは0.5%ほどしか増えていないのは朗報です。しかし亡くなる方の数が525人とあまりに多すぎる。また、ピエモンテ州の感染増加率がなかなか減少しないことが気になります。ISSは「確かに下降トレンドにはあるが、われわれはいまだ第1局面にあり、この状態で規制を緩めるべきではない」と強調し続けていますが、ドイツでは800平米以下の店が再開し、またスペインも少しづつ規制を緩めはじめたせいか、Confindutria (イタリア経団連）が「イタリア政府は科学者の判断に従い過ぎる、一刻も早く生産活動を再開すべきだ」とさかんに主張しはじめました。しかし、いまここで性急に生産活動を再開すると、再び感染が急激に広がるかもしれず、再開の判断は慎重になされるべきではないかと思います。世論調査では政府の判断に70%以上のイタリア市民が賛成しているそうです。

黒曲線：PCR検査数に対する陽性率　グレイ：PCR検査数　ピンク：感染者確認数　Il sole 24ore紙より。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。検査数が65705件とずば抜けて多い1日でしたが、陽性率が約5%と今までにない低い数字となりました。さらに回復した方の数が2563人と、下降トレンドが鮮明になりつつあるようです。ただし、集中治療室に入院する方が124人、入院している方が1107人も減っているのに関わらず、亡くなる方が昨日よりも多くなり525人もいらっしゃいます。総感染者数は172434人、現在陽性の方は106962人と昨日より335人の増加に止まりました。

濃いピンク：総感染者数　緑：回復した方　黒：亡くなった方　薄いピンク：陽性者数　il sole 24ore紙より。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。今日は珍しくプレスが開かれず、保健省のサイトでデータが発表されました。総感染者数は昨日より2.02%増え、175925人となりましたが、回復した方が2200人と順調に増加しています。また、集中治療室に入院している方が79人減り、入院している方が779人減っています。亡くなる方はまだたくさんいらっしゃいますが、昨日の575人に比べると、100人近く減って482人だったそうです。それでもやはり、なぜこんなに犠牲者が多いのか、と憂鬱になる数字です。なお、今日はベルガモの市長がツイッターで、今まで教会に溢れるほど置いてあった棺が、たったひとつもなくなった写真を投稿。光が美しいホッとする写真で、少しづつ状況が好転していることを実感しました。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。非常にゆっくりとした動きですが、総感染者数が上がったり下がったりしながらも、安定した下降トレンドになってきました。何より回復する人の数が2128人と昨日よりは少なくとも、概して増加傾向にあることは朗報です。今日のPCR検査数は50708件で、陽性率は6％。昨日に比べて集中治療室が98件減少し、入院した方は26人と少数ですが増えています。ラツィオ州の総感染者数が久しぶりに100人を切り、増加率が1.59%と低い数字になったことは嬉しいことです。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。Covid-19の感染がはじまって以来、はじめて現在陽性の方の数が20人減り、マイナスとなりました。回復した方は1822人と昨日よりは少なくとも安定した下降トレンドとなっています。ただしPCR検査の数が4万1千件とそれほど多くないのと、月曜はいつも感染者数の確認が少なくなるため（陽性率は5.4%と低い位置で収まっていますが)、慎重にデータを追っていきたいと思います。何より亡くなった方の数が昨日より多くなり454人もいらっしゃることは、深刻な状態が続いているということです。それでも1日に500人が運び込まれたこともあるベルガモの救急病院に、駆け込む人がいなくなったというニュースには光が差しました。ロックダウンの効果が確実に現れています。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。現在、陽性の方の数が昨日に続いてマイナスとなり、523人減少しました。集中治療室に入院されている方が102人、入院している方が333人減少し、回復した方が今までで最も多くなり2729人となりました。また、今日感染が確認された方も960人と安定しています。しかし亡くなった方が再び多くなり、534人もいらっしゃいます。亡くなる方の数字がロックダウンを緩めていくかどうかの、最終的な判断基準となるということですから、予定通り5月3日にロックダウンが段階的に解除されるかどうか、様子を見たいと思います。なお今日開かれた上院議会で、コンテ首相から、ロックダウン解除以降『第２段階』で予定される5つのCovid-19対策が発表されました。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数。Ministero della Saluteより。PCR検査数が63101件と昨日より1万件以上増えたせいか、総感染者数が3370人増加しました。特にミラノとトリノという北部の大都市の感染者が、じわじわと増え続け、総数がミラノ17000人、トリノ11024人となっています。ロックダウンに入って5週が過ぎ、集まる場所もないのに、家族感染や院内感染があるとはいえ、なぜいまだに感染が低め安定で増え続けるのか、理解できずにいます。長期間罹患している無症状の人々が多く存在するということでしょうか。ただ、現在陽性の方の数が、-10人と昨日の534人に比べると格段に少なくとも、3日続けて減少したことは嬉しいことです。また回復した方の数が、Covid-19の感染がはじまって以来最も多く、ほぼ2943人となりました。しかし今日も437人もの方が亡くなり、さらには今まで医療従事者で犠牲になった方が145人もいらっしゃいます。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。PCR検査数が今までで最高となり、66000件以上実施されたにも関わらず、総感染者数は2646人（+1.41%)の増加にとどまりました。検査数に対する陽性率も今までで最も低く4%となり、回復した方が昨日よりもさらに増加して3033人もいらっしゃいます。現在陽性の方の数も昨日に比べると851人減り、Covid-19がはじまって以来、4日続けて減少。ただやはりロンバルディア州の1日の感染者数がなかなか減らず、1000人を超え、ピエモンテ州でも400人を超える感染が確認されています。南部イタリアはプーリア州以外は落ち着いてきました。今日も亡くなった方が464人いらっしゃいます。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。今日も回復した方が、ほぼ3000人となりました。また現在陽性の方は321人と昨日（851人）よりも少なくなりましたが、それは感染が確認された方が3021人と、検査数62447件にしては多く(4.8%)確認されたからだと思います。そしてやはり、ロンバルディア州の感染者がなかなか減少せず、1日で1091人、ピエモンテ州も682人の方の感染が確認されています。またISSによると、4月になって感染した方の44%が高齢者医療介護施設での感染、24％が家族感染、残りはロックダウン中でも働いていらっしゃった方だということです。さて、今日からローマでも、5月4日のロックダウンの段階的な解除に向けて準備がはじまりました。特に地下鉄、バスでのソーシャルディスタンシングが試されたそうです。しかし、地下鉄に乗るまでに長い時間待たなくてはならず、そのうえ車内では2m近い感覚で座るように指示されているため、なかなかスムーズにいかず、通勤がはじまってすぐは混乱するかもしれません。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。PCR検査数が65000件以上実施されたにも関わらず、陽性の方は2357人（1.22%）と、今までにない低い数字になりました。陽性が確認された方の数が増加したのは、やはりロンバルディア州、ピエモンテ州、さらにはエミリア・ロマーニャ州でした。回復した方も2622人と順調に増え、現在陽性の方の数も680人減っています。なお、今日ラツィオ州はいつもより多い92人の感染が確認されましたが、修道僧が学ぶ大学でクラスターが発生し、28人の陽性が確認されたのだそうです。また、バスの運転手の方の感染が続けて確認されており、現在リスクを冒しながら働かなければならない方々は、早い時期に全員検査をするべきではないかと考えます。今日も415人の方がお亡くなりになっています。また、今日はイタリアがナチ・ファシストから解放された『解放記念日』の祝日で、ロックダウン中の隣近所からパルチザンのテーマソング、『ベッラ・チャオ』が響き渡りました。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。今日は日曜のせいか、PCR検査数が約5万件と比較的少なかったように思います。総感染者数は2324人と1.19%の陽性率。回復した方が1808人と少なかったせいか、現在陽性の方の数が256人増加しました。ただ、亡くなった方が260人と3月15日以来の数字となり、少なくなったように感じますが、ゼロになるまでは喜ぶわけにはいきません。ロンバルディア州では今日も920人、ピエモンテ州では394人の方の感染が確認されています。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。今日確認された陽性の方の数は、1739人と昨日より大幅に減少しましたが、PCR検査数が35000件に満たず、一概に喜べる数字ではありません。回復した方は1696人と安定し、現在陽性の方も290人減少。亡くなった方は333人と昨日より増加しています。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。やはりPCR検査数が多くなると、確認される陽性の方の数が増加します。今日は昨日より多い、約58000件のPCR検査が実施され、2091人の陽性が確認されました。それでも陽性率は1.05%とかなり低い数字です。回復した方は昨日より2317人増え、現在陽性の方が608人減少。しかし、まだ北部イタリアの感染が本格的に落ち着いたわけではなく、ロンバルディア州で861人、ピエモンテ州で352人、エミリア・ロマーニャ州で252人、陽性の方が確認されています。ただ集中治療室に入院している方が1863人と着実に減少。入院している方の数が19723人と、昨日より630人減少しました。亡くなった方が昨日より増え、382人もいらっしゃいます。

左から州名、●症状があり入院している患者数　●集中治療室患者数、●自宅隔離患者数、●現在の陽性患者総数　●回復者数　●死亡者数　●現在までの陽性患者数総計　●総感染者増加数　●PCR検査数　●PCR検査実数　Ministero della Saluteより。今日も2086人の陽性が確認されましたが、PCR検査数が65000件を超えており、陽性率は1.04%と非常に低くなりました。そのうちロンバルディア州411人、ピエモンテ州411人、エミリア・ロマーニャ州263人と、北部の減少がやはり緩やかです。回復した方が2311人、現在陽性の方は548人減少。亡くなった方が323人いらっしゃいます。