9月の声を聞いて、今まで夏休みで閉まっていた大通りの店もひとつ、ふたつ、と緩やかに開店しはじめました。たっぷり遊んだ夏が溜息混じりに終わる、どこか気だるい空気が流れるローマではありますが、いつもはたいした事件も起こらないイタリアのヴァカンス期、今年はジェノヴァの『モランディ橋』の崩壊、という大事故が起こったせいで、その倦怠に多少の緊張感が漂っています。さらに感じるのは、欧州極右勢力のホープと見なされる、『同盟』マテオ・サルヴィーニの派手なスタンド・プレイに、極右グループが調子づいていることでしょうか。それに伴い対抗するアンチファシストのグループも活動活発化の様相を見せている。イタリアの8月を振り返ってみました。 Continue reading