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『鉛の時代』:「 国家の偽造犯」となった天才贋作者トニ・キッキアレッリとは何者なのか

時間が形成した廃墟が朽ち果てながら建ち並ぶ 、ローマという街が、それぞれの時代の物語で形成された「物語の集積」とも言える都市であることは周知の事実です。特に近代においては、イタリアの共産主義化の波から暴力的な市民戦争にまで発展した『鉛の時代』、軍諜報局、秘密結社『ロッジャP2』、極右、極左テロリスト、マフィアが暗躍して起こした重大事件のほとんどが、結末ない物語となっています。数々の大規模無差別テロ事件、暗殺の主犯、実行犯として起訴された政治家、軍諜報局幹部、極右テロリストはほぼ全員「無罪」。つまり事件は確かに起こり、数多の犠牲者が存在するにも関わらず、司法が断定した犯人存在しない、ということです。しかしながら、そのイタリアのブラックホールとなった時代は、多くのアーティスト、作家、映画監督の想像力を掻きたて、70年代を背景にした作品がいまだに続々と発表されます。しかも真実が明らかになっていないため、自由発想で綴られたフィクションとして表現されるのです。 Continue reading

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