2026年10月8日、現イタリア首相ジョルジャ・メローニ率いる『イタリアの同胞』の悲願であった新国政選挙法、通称「メローネルム」(与党呼称「スタビリクム」)が下院を通過しました。すでにセルジォ・マッタレッラ共和国大統領の署名を経ており、今後、学者、著名人による異議申し立てが提出され、憲法裁判所の審理で変更がなければ、来年に控える国政選挙から施行されることになります。イタリアの選挙法の改制は、この20年間でなんと5回めという、他の国々には見られない特異な現象でもあり、特に今回は、市民の理解が追いつかない複雑な内容変更です。イタリアにおいては共和国大統領が最高権力であり、首相指名、上院・下院の解散権、法律の承認、最高裁判所長官の指名など、重要な役割を担っていますが、この「メローネルム」が実際に施行されたならば、近い将来、大統領権限が縮小され、イタリアを専制政治、あるいは新しいファシズムへと導く可能性がある、との強い懸念が学者を含める言論人たちから湧き上がっています。 Continue reading



