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Tag Archives: 五つ星運動

マテオ・サルヴィーニのオウンゴール!『5つ星運動』と『民主党』、ついに連立

8月8日、マテオ・サルヴィーニが首相の座を狙って賭けに出た『政権の危機』から現在まで、イタリアの政局は3時間ごとに変わる、極端に流動的な状況が続き、正直「もうたくさん」と心底うんざりしました。新しい過半数として連立政府を模索した『5つ星運動』と『民主党』の交渉は、真摯に政策をつきあわせるだけではなく、最終的には閣僚ポストの争奪戦(双方、ポストの問題ではないとは言ってますが)に発展。マッタレッラ大統領の2回目のコンサルテーションがはじまる瀬戸際で、「どうやら『5つ星運動』と『民主党』の交渉がまとまったようだ。よかった!」との報道が駆け巡ったと思った途端、一気に緊張して暗礁に乗り上げ、大統領が提示したリミットの28日まで双方の意見が食い違った。「やはりこのまま総選挙に突入か」と、暗雲がたちこめました(タイトルの写真はイタリア大統領府)。

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『同盟』『五つ星運動』イタリア第3共和国、忍び寄るファシズムの悪夢

こうなるかもしれない、とおぼろげには予想していましたが、イタリアは政治的にも、経済的にも、倫理的にもダイナミックな動乱期にあります。3月の総選挙以来『5つ星』、『同盟』各党首の衝撃的な発言に振り回され、向こう3年の『国家予算案』を巡って激化する対立のなか、予想もしなかった逮捕劇が起こり、メディアは名指しで糾弾され、ホッとする暇がありません。政界は敵意と強情と緊張にすっぽり包まれて、欧州から孤立しながら、見切り発車の気配も漂う。毎日がアドレナリン漬けの『挑発』の連続で、「呑気で陽気でいい加減」という、イタリアのステレオタイプはすっかり影を潜めてしまいました(タイトルの写真は、ファシズムからの解放に歓喜する、パルチザンとして闘った女性たち。Patriaindipendente.itより引用)。 Continue reading

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イタリア二大ポピュリズム、『五つ星運動』と『同盟』が連帯、ついに組閣?

朝と夜ではコロッと報道が変わり、昨日の出来事が昔話のように懐かしく語られる、という未知の時間が流れるウルトラカオスなイタリアに、ついに欧州連合初の『ポピュリズム政権』が樹立する可能性が高くなってきました。5月7日、イタリア共和国大統領セルジォ・マッタレッラは、どうにも収拾がつかない、この政治パニックに終止符を打つべく、「大統領の人選による組閣で、政治的中立『暫定政権』を樹立するか、その政府が信任されない場合は早期に『再選挙』を実施するか」各政党に迫った、そのギリギリの土壇場で、急遽『5つ星運動』と『同盟』が組閣交渉を開始、怒涛のように政局が動くことになりました。なお、この項を投稿した途端に事態が急変する可能性もあることを、予めお断りしておきたい、と思います(タイトル写真は、大統領府のオベリスク)。

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山場を迎えたイタリアの組閣:『5つ星運動』は他勢力との連帯に成功するのか

ついにイタリアに政府が樹立した!という項にする予定でしたが、待てど暮らせど結果が出ない状況に、痺れを切らして途中経過を書くことにしました。イタリア国内の政治地図を塗り替えた3月4日の総選挙の後、もはや50日もの膠着状態が続いたイタリアの組閣が大詰めに近づく気配は、なんとなく漂っています。過半数に満たない第1党『5つ星運動』が、他勢力とのドイツ式の契約連帯による組閣を模索し続けてはいても、あちらを立てればこちらが立たず、「すわっ!『5つ星』と『同盟』、あるいは『右派連合』の連立か」「いや、『民主党』との連帯の可能性もある」「組閣は無理。どうにもならない」とみなが好き勝手に未来を予測、次から次に情報が錯綜し、何がどうなっているのか混乱状況が続く中での山場です。(写真はイタリア新政府を静かに待つキージ宮) Continue reading

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2018年 3月 どうなる イタリアの春 : 雪と選挙と『五つ星運動』 

2月末から欧州中に吹き荒れたシベリア寒風ブリアンが、地中海沿岸地域の南国をも掠めて大雪となり、雪慣れしていないイタリア南部は、鉄道も高速道路も乱れに乱れ、大騒ぎになりました。スーツケースを引っ張りながら「ボルツァーノからローマまで26時間もかかるとは。こんなの普通じゃ考えられない。イタリアはどうかしてる」と、声を荒げて文句を言う北部訛りの人や、「雪が解けたのに、まだ3時間待ちなんて!」と、電光掲示板を見上げて苛立つ若者たちのグループ、ビジネスマン、外国人トゥーリストで、テルミニ駅は身動きが取れないほどの人、人、人。一時は大混乱にもなり、ニュースによると午前中の空の便にも遅れが出たようです(タイトルに使った写真は、ローマで見つけたささやかな日本の風情。『幽閉された春』と名づけました)。 Continue reading

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