Category Archives: Teatro

山場を迎えたイタリアの組閣:『五つ星運動』は他勢力との連帯に成功するのか

ついにイタリアに政府が樹立した!という項にする予定でしたが、待てど暮らせど結果が出ない状況に、痺れを切らして途中経過を書くことにしました。イタリア国内の政治地図を塗り替えた3月4日の総選挙の後、もはや50日もの膠着状態が続いたイタリアの組閣が大詰めに近づく気配は、なんとなく漂っています。過半数に満たない第1党『5つ星運動』が、他勢力とのドイツ式の契約連帯による組閣を模索し続けてはいても、あちらを立てればこちらが立たず、「すわっ!『五つ星』と『同盟ーレーガ』、あるいは『右派連合』の連立か」「いや、『民主党ーPD』との連帯の可能性もある」「組閣は無理。どうにもならない」とみなが好き勝手に未来を予測、次から次に情報が錯綜し、何がどうなっているのか混乱状況が続く中での山場です。(写真はイタリア新政府を静かに待つキージ宮) Continue reading

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イタリアのテアトロをぶち壊した Simone Carella

シモーネ・カレッラ(写真左から2番目)の芝居をはじめて観たのは2001年、ローマ市営の劇場、テアトロ・インディアで上演された『Peppe er Tosto』でした。これはローマの『ディケンズ』と呼ばれるジョゼッペ・ジョアッキーノ・ベッリのソネットからインスパイアされた芝居で、テアトロと呼ぶにはあまりに大がかりなイベントだった。テアトロ・インディアの敷地全てを街角に見立て、数え切れないほど大勢の役者が縦横無尽に動き回り、あちらこちらで芝居が同時進行する、という度肝を抜かれるダイナミックな演出。今でもその時の光景と、鳥肌が立つような興奮をありありと思い浮かべることができます。

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ローマ・オリンピック・五つ星

ヴィルジニア・ラッジがローマ史上初の女性市長として華々しく就任して、約100日。時間と闇、利権と癒着、虚偽と犯罪とゴミに覆われた、ローマという都市を正常に機能させる行政システムを構築するには、確かにかなりの荒業が必要とは想像していました。それでも飛ぶ鳥を落とす勢いの五つ星運動ーM5sの新星、ヴィルジニア・ラッジ率いるローマ市政が、こんなに早い時期に、収拾のつかない混乱状態に陥るとは想像しなかった。 Continue reading

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塀の中のオセロ Giancarlo Capozzoli

ローマのレビッビア刑務所を舞台に、イタリア映画の鬼才タヴィアーノ兄弟が撮影したドキュドラマ映画、Cesare deve morire (邦題「塀の中のジュリアス・シーザー」ー2012年ベルリン映画祭金熊賞)では、シェークスピアを演じる受刑者たちの迫真の演技、全編に流れる生命の躍動に圧倒された。レビッビアの受刑者たちが演じる芝居をいつかライブで見てみたい、と強く願い続けるうち、ようやくその機会に遭遇しました。長い時間をかけて準備され、たった1日だけ公演された、受刑者によるシェークスピアの「オセロ」。演出家のGiancarlo Capozzoliに話を聞きます。 Continue reading

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テアトロ・ヴァッレ 役者Mario Migliucci

このサイトの初頭あたりで『占拠』の例として紹介した、イタリアだけでなく海外においても、新しい文化モデルのひとつとして大きな評価を受けたテアトロ・ヴァッレ・オクパート。2014年8月に『占拠』が解消した現在も、メンバーたちは次なるアクションを模索している最中です。 Continue reading

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『鉛の時代』ローマ’70を変えたニコリーニ

その後のローマのアンダーグラウンド文化の有り様を、決定づけることとなったEstate Romanaの発案者、そしてディレクターであったレナート・ニコリーニ氏と、晩年仕事をしていたG・ラバンダ氏に、その人柄の魅力、当時のローマを語っていただいた。 Continue reading

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