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Author Archives: HirashimaMiki

24番ホーム地下 TerminiTV

「知ってるかい? 誰もがこのイタリアの鉄道の中枢、『ローマ・テルミニ』をターミナル、『終着駅』、つまり終着地点を意味する命名だと勘違いしているけれど、それは間違いなんだ。 テルメ・ディ・ディオクレツィアーノの近くだから『テルミニ』という名がついたんだよ。ここは古代ローマ時代、テルマエ(ラテン語)、つまり温泉地域だったんだからね」 マルチメディアスタジオ、テルミニTVのFrancesco Conteは開口一番にそう念を押しました。 Continue reading

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ソーシャルアートゲリラ Carlo Gori

80年代ニューヨークのカウンターカルチャーとしてはじまり、今や世界じゅうに広がった『ストリートアート』、あるいは『グラフィティ』と呼ばれるアートムーブメントは、ここローマ、特に郊外では、まったく普通の街角の風景となっています。どこに行けばどんなグラフィティが観れるか、市がマップを作って新たな観光名所としてプロモーションする、という状況でもあり、ローマには『欧州のストリートアートのセンター』になる、という壮大な野望もあるようです。

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『鉛の時代』ロッジャP2 Licio Gelli

『鉛の時代』の黒幕と言われるフリーメーソンの秘密結社、ロッジャ(ロッジ)P2については、詳細を知り尽くしている方々がたくさんいらっしゃるので、さらっと上澄みを撫でるだけに留めます。2015年12月15日、当時、P2に君臨したLicio Gelli ( リーチオ・ジェッリ)が、96歳という高齢で、トスカーナ・アレッツォの自宅、Villa Wanda(ヴィッラ・ワンダ)で静かに息をひきとり、その死と同時に人々は、忘れがたく解きようのないわだかまりを記憶に甦えらせました(写真はLicio Gelli コリエレ・デッラ・セーラ紙より)。 Continue reading

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旅するマルチメディア作家 Filippo Carli

すごい、と感心するような逸話がさまざまある人物ですが、書き始めるとかなり長くなりそうなので、また別の機会にこっそりまとめたいと思っています。なにはともあれ、フィリッポ・カルリは映像、写真、絵画、文章とマルチにこなすアーティスト。あくまで気楽に、どこか真剣味なく、しかし思い切りよく『生き抜く力』を教えてくれる人物です。了解を得て、彼の作品のいくつかを紹介させてもらうことにしました。 Continue reading

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人が暮らす現代美術館: Metropoliz

ローマで『現代美術館は?』と言われて、すぐに思いつくのはフラミニオ地区のMAXXI、そしてテスタッチョ地区のMACROというところですが、実はもうひとつ、プレネスティーナ通り913番地に、土曜日だけ公開されるMAAMーMetropoliz(メトロポリツ)という巨大アートスペースがこっそり存在していることは、一般にはあまり知られていません。しかもそのスペースには、250人余りの人々がアート作品と共生しているのです。 Continue reading

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踊るジプシーと作家Vania Mancini

ジプシーの人々ーここでは、そもそもの彼らの民族の名『ロム(Rom)』と呼ぶことにします。『盗み』『物乞い』というネガティブイメージがあまりに根強く、社会から顧みられることのないロムの人々、子供たちが、これ以上社会から排斥されないよう、地域の学校と協力、ロムと社会の間に接点を見出す活動に 20年近く関わり、 彼らと交流しながらその状況を書き続ける作家ヴァニア・マンチーニに、さまざまな話を聞いてみました。

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永遠のP.P.パソリーニ

日本では、もはやマニア、あるいは研究者以外には、あまり語られることのないピエール・パオロ・パソリーニですが、イタリアにおけるここ数年の、特に若い人々の間でのパソリーニ人気の高まりには目を見張るものがあります。今年2015年、彼がオースティアの沿岸、水上機停泊地で惨殺されて40年を迎えた11月2日の命日、ローマはもちろんイタリア各地でパソリーニ関連のイベントが開かれ、新聞、TVのマスメディアも大きく特集を組みました。 Continue reading

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PARIS

今朝、エレベーターで一緒になった階下に住むイタリア人紳士は「悲しい、恐ろしいことだ。しかしこれは欧米がやってきたことへの報いかもしれないじゃないか。われわれはこの状況、何が起こっても今まで通り普通に生きるしかない。いや、普通に生きる努力をしなくちゃいけない。じゃあ、また。今日もいい一日を」と達観した表情で早口で言うと、足早に仕事へと出かけて行きました。(写真 アンリ・カルティエ・ブレッソン)
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芸術家Diego Mazzoniとフラミニオで

街を散歩するにはちょうど気持ちよい季節。画家、そしてミュージシャンでもあるDiego Mazzoniと一緒にフラミニオ地区を歩いてみました。というのも彼に会うたび、その繊細で、ちょっとマジカルな視点に、なるほど、このようにローマに接するともっと多くのことが見えてくる、とおおいに学ぶことがあるからです。また、子供のころ、『鉛の時代』をライブに過ごした彼の記憶から、街角に充満していたその時代の空気を、多少とはいえ、窺い知ることもできました。 Continue reading

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Leaと行くヴェネチア・ビエンナーレ

2日間という短い時間でしたが、ローマを離れ、ジュネーブ在住のイタロフランセ(仏伊国籍を持つ)のアーティスト、Lea Tania Lo Ciceroとヴェネチア・ビエンナーレに行きました。ビエンナーレのあり方については、多少クリティックな気持ちもなくはない、のですが、それでも2年に1度のお祭り、世界各国から集まったアートのラビリントで迷う『非日常』はなかなか得難い体験です。 Continue reading

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